かごしまんまだより

平成25年11月22日(金) かごしまんまだより

只今かごしまんまでは年末商品の企画化を進めています。

昨日、お餅の生産者に丸餅と角餅のサンプルを作ってきてもらいました。
が、角餅を見てびっくりしました。
丸餅のように丸めて成形した後、四角に形作っていて、丸餅のように粉がかかっていてまるでクッキー生地のようでした。

ちょっと申し訳ないと思いながらそれを見て爆笑してしまいました。
生産者いわく「だって角餅、見たことないんだもの!」。でもとっても愛おしい形でした。

野菜もそうですが、こちら九州の野菜はなんだか素朴で大きかったり小さかったり、曲がっていたり二股だったり、虫にたくさん食われていたり、色が変だったり傷がついていたりします。
味噌も米粉もドレッシングもつゆもポン酢もだんごもコンニャクもジャムも甘麹も椎茸も切干大根もなんでもどんどん作っては簡単にラベルを貼って地元の生産者直売所に持ち込んでは売っています。
野菜も食べ物もなんだか元気なのです。

そして、野菜に虫がついていても、食品の見た目が悪くても少し痛みがあっても、売る方も買う方もおおらかです。
だから、九州・沖縄の野菜や地元加工品には農薬や添加物が少なく、簡素なパッケージなので物価が安いのです。
そういう地元野菜は、スーパーやデパートのようにきれいな場所ではなく、プレハブ小屋のような生産直売所が多くあり、もしくは無人販売所があり、そこで元気に売り買いされています。

首都圏に住んでいた頃の自分を振り返ると、簡素で怪しいパッケージには手を出さず、綺麗で清潔な包装の綺麗な商品ばかり選んでいたように思います。
穴やキズがない綺麗な色形の野菜を選んでいました。
でもそれは、農薬がたくさんかかっているからこそ綺麗に均一化された野菜であることを知りました。
本来、自然の生き物はいろんな形や大きさをしていろんな色をして、いろんな生物と戦って傷を治癒しながら育っていくのです。
均一で虫も食わないのはおかしいのです。
加工品が時間の経過とともに変化したりかびたりするのは添加物を加えてないからなのです。
綺麗なパッケージで綺麗な商品が「良いもの」であるとは限らないのです。
それを、ここ鹿児島へ来てたくさん学んでいます。

昔の人は、例えばパンや味噌にカビが生えるとカビを取って食べていました。
野菜は自分で作るから農薬をかけずに変な形でも新鮮でおいしいものを食べていました。
その知恵を現代の私達は継承せず、いつのまにか綺麗で清潔すぎるものを求め、生産者にもちょっとのことで返品や交換を要求しプレッシャーをかけていく世の中にしてしまいました。

そりゃ農薬使いますよ、添加物使いますよ、綺麗なものを
作るために。

でもそれは果たして安全でしょうか?

せっかく放射能防御をされているのですから、その他においてもなるべく安全なものを召し上がっていただきたい。

安全なものは、決して綺麗なものではないのです。
かごしまんまはそういう商品をこれからもなるべく扱いたい。
それを知っていただき、恐縮ではございますが消費者の皆様にもどうかご理解いただきたく思います。

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