かごしまんまだより

平成26年6月13日(金) かごしまんまだより【仔牛のミルク・牛の餌について】

【仔牛のミルク・牛の餌について】

かごしまんまでは現在、デーリィさんの牛乳や乳製品を扱っています。これは、かごしまんまから一番近くて、商品数が多くて、鹿児島や宮崎で一般的な価格で広く販売されていて親しまれており、かつ添加物を極力使っていない企業であるからです。「できるだけ」長く放射能防御生活を続けていける、という観点からデーリィさんなのです。牛の餌、牛乳の殺菌方法などをさらにこだわると、原価も物流コストも上がるので、商品価格ももちろん上がり、長く続けられないと判断しました。

デーリィさんの牛乳はどうやって作られるのかといいますと、大隅半島の各地域にミルクステーションがあって、そこへ各農家が搾乳した原乳が集められて工場へ運ばれていきます。デーリィさんの牛乳は地元で給食に使われ、スーパーでも一般的な価格で販売されています。(余談ですが、かごしまんまは地元スーパーの特売価格よりも高い価格でしか仕入れることができませんので地元価格にできないのが悔しい現状です。)

一般的な価格の牛乳ですから、農家への報酬ももちろん一般的な金額です。よって農家は昨今の燃料費・飼料代高騰に悩んでいます。少しでも安い飼料に頼らざるを得ません。つまり輸入飼料です。輸入飼料の多くは遺伝子組み換え不分別です。燃料費や飼料が高騰しても牛乳の価格が上がらない現状はどんなにか農家を追い詰めていることでしょう。消費者全体の意識が変わらない限り、「遺伝子組み換え飼料を使うな」とはとても言えないのが現状です。

牛乳を産出する牛ももちろん妊娠出産しないと乳は出ません。私達が牛乳を飲むために、乳牛の仔牛は生まれてすぐ母牛から離されて仔牛用の粉乳を飲んで育つわけですが、これはほとんどの農家は輸入の粉乳を使用しています。なぜなら飼料用の粉乳は莫大な関税がかからず、国産よりもはるかに安価だからです。

また、以前私は「実家の仔牛のミルクが群馬県産の粉乳だった」というツイートをしたことがあります。これは事実です。実家は肉牛農家なので本来仔牛は母牛の母乳を飲んで育てます。しかしその仔牛はたまたま母牛が出産後死亡してしまったので、実家は「国産の方が安心で仔牛の生育に良いと思って」高価な国産粉乳を買ってきたのでした。肉牛の仔牛は本来母乳を飲んで育つので、少しでも仔牛を良く育ててあげたい、という気持ちがそうさせました。私は原発事故による放射能の心配を実家に説明しました。牛は個体識別番号があるのでもしこの精肉から放射能が検出されたら大変なことになることも説明しました。口蹄疫や狂牛病を経験している実家は私の話を非常に危機感を持って理解してくれました。

牛乳一つとっても、色々と考えさせられますね・・・・・。

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