かごしまんまだより

平成27年3月27日 かごしまんまだより【今回の野菜セットの葉玉ネギについて】

【今回の野菜セットの葉玉ネギについて】

前回のかごしまんまだよりに書きましたように、かごしまんまの野菜セットは、ご近所の生産者さん数軒と大丸実業さんが市場から買い付ける野菜とで成り立っています。

今回の野菜セットの中の『葉玉ネギ』は、無農薬栽培でおなじみ新馬場さん(女性・推定70歳)がつくってくださったものです。

これは新馬場さんの所属する会社の社長さんが、おいしくて安心な野菜を求めて買い付けに行った沖縄で、「玉が大きくなる品種だよ」と勧められて買い付けた玉ねぎの苗を、新馬場さんの畑で初めて栽培したものです。

しかしこの玉ねぎは鹿児島の新馬場さんの畑では大きな玉にはならず、葉っぱが立派においしく育って『葉玉ネギ』になってしまいました。

玉ネギ本体の玉の部分も美味しいのですが、大きくさせようと長めに栽培したので、新玉ネギにしては少し硬めになってしまっています。

農家の人はいつもキレイな形や大きさの野菜をつくれるわけではありません。

天候、気温、土壌などによって出来が左右されます。特に初めてつくる野菜は、その畑の土壌成分とその野菜の相性が合うまで試行錯誤で化学肥料や堆肥や農薬を変えたり、植え付け時期を変えたりします。

最終的に相性が悪い場合はつくる野菜を変えます。

さらに化学肥料も農薬も使わない栽培方法では、一般的にあるようなキレイな形や大きさの野菜が作れるようになるまで何年もかかります。

同じ無農薬栽培の井之上養豚さんは玉ネギのベテラン農家ですので今年も大きくて立派な玉の玉ネギが収穫できています(葉っぱよりも玉ネギ本体に栄養が廻るので、井之上養豚さんの葉っぱ付玉ねぎの葉は新馬場さんの玉ネギよりもかなりしょんぼりして葉先も黄色くなってしまっているのでカットしているのです)。

しかしそれは、いい玉ネギを収穫できるようになるまで何年も何年も試行錯誤してきた結果なのです。

普通のバイヤーさんは今回の新馬場さんの玉ネギを買わないことでしょう。

しかし、それでは無農薬栽培で頑張る農家さんはどんどん辞めていってしまいます。

私達のために無農薬で安全な野菜を供給しようと頑張っている農家さんを応援するために、かごしまんまでは今回のような玉ネギも試食してみて問題ないようなら買い取ります。

ただし、玉ネギとしてではなく『葉玉ネギ』としてセットに入れることにしました。無農薬なので、葉っぱの先まで全て美味しく食べられます。生産者と消費者が協力し合ってこそ安全な食材供給が続けられます。

無農薬の契約野菜はこういうこともあるものだ、とどうぞご理解賜りますよう心からお願い申し上げます。

【おまけのニンジンにつきまして】

鹿屋市は南国の平地なので落雷の被害に遭いやすい土地です。

一昨年の落雷ではかごしまんまの車庫の電動シャッターが壊れてしまい、お隣の郵便局ではATMが壊れました。

先日、鹿屋市はひどい雷雨に見舞われました。

その落雷で生産者さんのプレハブ冷蔵庫のブレーカーが破壊されて冷蔵庫の電源が落ちてしまったので、予冷してあったニンジンがヒゲ状の根をはやし始め、芽を出して成長し始めてしまいました。

生命力って本当にすごいですね。

生産者さんからの「ニンジンは全てダメになりました」の連絡でそれを知り、廃棄処分にするところをお願いし無理を言って引き取ってきました。

市場では売り物にならなくても、見た目が悪いというだけでケアをすれば十分美味しく食べられるからです。

しかも無農薬・無化学肥料栽培のものでとても貴重です。

食べ方は、溶けている部分や変色している部分を包丁でカットし、必ず皮をむいてお召し上がりください。

包丁や手に溶けた部分が付着するので、衛生上、火を通して食べることをお勧めします。

ただ、ヒゲが無数に生えて芽も出て、しかもそれが変色していたり溶けていたりしますので「気持ちが悪くてどうしてもさわれない」という方には本当に申し訳ないですが、お手数ではございますがそのまま廃棄してくださいますようお願い申し上げます。

株式会社かごしまんま

山下 理江

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