かごしまんまだより

平成25年10月18日(金) かごしまんまだより(飼料や肥料が外国産である理由)


台風の影響は大丈夫でしたでしょうか。
被害にあわれた地域の皆様には心からお見舞い申し上げます。

昨日は、あるお客様からのご質問メールがきっかけで【油粕】という肥料について調べてみました。
生産者に聞いて、農協に聞いて、それから肥料製造業者に聞いてみました。
油粕というのは菜種油を採る際に出るかすなのですが、国内では菜種自体が非常に貴重で生産量も少ないので高価なものです。
肥料となりますと低コストで大量に必要とされるものになりますから、主にカナダ、あとは中国などからの輸入がほとんどだそうです。
こちらではカナダから輸入したものを鹿児島の肥料会社が製造しておる、とのことでした。
お客様からのメールのおかげで今日もとっても勉強できました。

肥料の油粕について理解が深まりました。
国内の菜種は使用していない、と結論できました。

ただし遺伝子組み換えか否かといいますと、ほとんどの飼料や肥料は「遺伝子組み換え」品であるだろうと推測されます。

なぜなら、多くの農家は経営にひっ迫しているからです。
昨今の原油の高騰で、農機具の燃料やビニール資材などの多く原油由来のものがどんどん値上がりされていく中で、農作物や畜産物などの「食品」は値上げができないのが実情です。

九州ではこの10月からやっと牛乳の相場が1Lあたり10円値上がりしただけです。

戦後からほとんど値上がりしていない鶏卵農家はもっと苦しいです。
いま、多くの農家は経営難なのです。
大量に使う肥料や飼料の、安い遺伝子組み換え品を止めることはできません。
自分たちの野菜や畜産物が「高く売れない」以上、それは仕方がありません。

多くの消費者が生産者のこだわりに対する「価値」がわかり、肥料・飼料・農薬などをこだわり、それによる価格の上昇を認めてくれる世の中になれば、違ってくるかもしれません。
でも今はそうではありません。スーパーでは綺麗で安価な野菜や牛乳・卵から売れていきます。
かごしまんまだけでは絶対的な力不足です。
農家の命運をかごしまんまが背負うことはできません。

よって今は放射能防御・非遺伝子組み換え・減農薬の全てを完璧にすることはできませんが、生産者とよりそい、信頼を徐々につけて生産者が少しでもかごしまんまスピリッツを理解してくださるように活動していくことに力を注いでいます。
小さな活動ですが、今日のようにお客様がかごしまんまにメールをくださる、そこからがすでに1歩だと思います。
その1歩を生産者に届け、少しづつかもしれませんが理想に近づいていく、そんな会社になっていきたいです。

皆様、いつも貴重なメール、本当にありがとうございます。

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