かごしまんまだより

平成26年4月4日(金) かごしまんまだより 【『生うどんつちや』のおうちで生うどん】

みなさまご待望の、『生うどんつちやの生めん』を商品化しました。

これほど美味しい麺はなかなかないのではないでしょうか、というくらい美味しいうどんです。

今回はこの裏話をご紹介します。

『生うどんつちや(通称つちやうどん)』さんはかごしまんまのご近所で、畑と住宅がポツンポツンとある不便な場所にありながら、九州ではよく雑誌やTVなどに取り上げられる有名店で、私もスタッフも全員ファンなうどん屋さんです。

讃岐うどんの本場香川で修業されてきたご主人が奥様と赤ちゃんとスタッフで切り盛りするお店です(赤ちゃんサークルが店内の座敷にあり、子育てと仕事を見事に両立させています)。

弾力がありお餅を食べているかのような美味しい麺と、だしの素材感が生きている絶品な味のつゆが特徴です。

ご主人のポリシーで添加物や化学調味料を一切使いません。

枕崎の鰹節と鯖節、宗田鰹、日高の昆布、伊吹島のいりこ、醤油も本醸造、みりんは本みりん、酒は清酒というこだわりで、鰹節はだしを引く直前に削るという徹底ぶりです。

本当はこのつゆこそ商品化したかったのですが、つちやさんのこだわりである原料の、一部のものの産地が、かごしまんまのこだわりである産地の基準に合わなかったので、お互いのこだわりを尊重し、歩み寄って今回は麺だけの商品化になりました。

つちやさん自慢のつゆ。

かごしまんまスタッフも大好きな味。

つちやさんも私もとても残念な思いでいっぱいです。

でもかごしまんまの商品基準は崩したくありません。

職人気質のつちやさんも自分の味へのこだわりは崩したくありません。

こだわりを持ったもの同士、気持ちは痛いほどわかります。

お互いのこだわりや考えを尊重して生きていくことの大切さと苦しさ。

商品開発するときにはいつも痛感させられることです。

これは私達の日常の場面でもよく遭遇しますね。

例えばご近所さんのお宅にお呼ばれして出されたお菓子が普段避けているものだったりした瞬間。

・・・苦しいですね。

また、親しい友人が何かのお礼にとくださったお菓子がこだわりの味でおいしいお店のものだったが、しかしそれは自分が普段から避けているものであった時。

この瞬間が本当に本当に切ない。

そういう場面に子供がいたらなおさら苦しい。

「いただいてすっごく嬉しいんだけど我慢しようか・・・・」親子でとても苦しく切なく哀しくなる瞬間です。

なんでこんなつらいことを子供に強いるような状況になっているのだろう・・・・

つい自分を責めてしまう時もあります。

ご近所さんや友人に説明したり説得したりしようかどうか悩むこともあります。

でもこだわりや生き方は人それぞれ。

私自身、いきなり人から何かを説明や説得をされても

「うん、じゃあ私もそうするよ」

なんて素直に説得・納得させられることってそうないです。

説得するって、他人の考えを変えることであり、それって本当は非常に困難な事なんだと思います。

ましてや311以降はこの問題は本当に難しい。

自分の意見や考えが正しいかもしれない、でも他人の意見や考えも尊重しないと前に進めない事がたくさんある。

そんなことを、この仕事を通してたくさん学んでます。

しかしながら生き方に魅力ある人の意見って、人は素直に聞けちゃうものでもあります。

私たちの生き方を磨いて、生き方で人を説得出来たらいいな、この問題に気づいてくれる人が少しでも増えてくれればいいな、と心の中でいつも願っています。

実際に、かごしまんまが鹿児島で頑張ることで、鹿児島の人たちが少しづつ気づき始めてくれています。

決して私達は孤軍奮闘ではありません。

全国でたくさんの仲間が同じように頑張っています。

同じ空の下、長い戦いではありますが希望を持って明るく生きていきましょう。

これからもつちやうどんのお店にうどんを食べに行くときは、私は絶品のつゆを飲み干します。

いつかきっと、かごしまんまオリジナルで『つちやうどんの絶品つゆ』を作っていただける日を夢見て。

【『生うどんつちや』のおうちで生うどん】

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